チンゲンサイの栄養と健康効果

チンゲンサイのビタミン類ということで、最初に挙げなければならないのはβ-カロチンでしょう。可食部100gあたり2000μgというのはなかなか優秀な数値です。ビタミンＡ効力を持っているβ-カロチンは生活習慣病の予防に効果のある代表的な栄養素ということで最近話題の成分です。


発ガン抑制作用、免疫賦活作用などは既に有名な効力であり、更に、効率性の高さもβ-カロチンが優れている点です。通常のビタミンAとは異なり、β-カロチンは体内に入り込んだ後、体の必要に応じてビタミンＡへ変換するのです。


また、眼に関する効果（白内障予防と改善、視力の維持）や、粘膜や皮膚の健全化、髪の健全化などに効果があるとされています。


ビタミンKというあまり聴き慣れないビタミンも含まれています。ビタミンKは天然に存在するビタミンで、大きくビタミンK1（フィロキノン）とビタミンンK2（メナキノン）に分けられます。ビタミンK1は主に植物の葉緑体でつくられ、緑黄色野菜や、緑色の濃い葉野菜、海藻類などに豊富です。


ビタミンK2は納豆など発酵食品に多く含まれます。動物性食品（肉類、卵、乳製品など）にも含まれます。どちらも体内では同じような作用を発揮します。


このビタミンKは、怪我をして出血した時に、自然に血を止めるのに必要な成分で、血液の凝固と骨の健康に関連しています。もちろん、出血した場所以外の血液は普通に血流しなければならないのですが、そうした血液凝固を抑えるのもビタミンKが作用しています。


腸から吸収したカルシウムを骨に取り込む補助をするという働きもあります。そして美容面で欠かせないビタミンＣもしっかり含まれています。もともと、老化や病気から体を守るための代表的な栄養素がビタミンCです。美白、美肌効果はもとより、免疫力向上効果、ストレス緩和、白内障